BOLT Journal
-
ねじのトラブル対策Q&A
第6回|トルク法を見直す
Q1.「トルク係数K」とは、どのような値なのですか? トルク係数Kは、締付トルクと軸力の関係を表す値です。ねじ部や座面の摩擦状態によって変化し、同じトルクでもK値が違えば、得られる軸力は大きく変わります。トルク係数としては0.2という数値がよく使われます。 Q2.トルク係数は、なぜ一定にならないのですか? トルク係数は、摩擦係数の影響を強く受けます。表面処理、潤滑状態、締付速度などで変化するため、..
-
ねじのトラブル対策Q&A
第5回|ねじ締付けの基本と締付け方法
Q1.ねじの締付け方法には、どのような種類があるのですか? 代表的なのは、トルク値で管理する「トルク法」です。そのほか、回転角で管理する方法や、油圧テンショナ・ボルトヒーターを使う方法もあります。用途や必要精度によって使い分けられています。 Q2.なぜ、締付け方法によって軸力が変わるのですか? 同じトルクでも、摩擦条件や工具の違いによって得られる軸力は変わります。そのため、締付け方法が変わると、締..
-
ねじのトラブル対策Q&A
第4回|ねじと摩擦
Q1.ねじの締結において、ねじと摩擦の関係を教えてください? ねじの締結において、摩擦が問題となるのは、おねじとめねじが接触している「ねじ面」、ナット座面とボルト頭部座面、さらに締結された状態の「被締結体界面」です。トルクレンチでねじを締め付けるとき、緩めるとき、あるいは緩み現象で主に問題となるのはナットが回転する円周方向に存在する摩擦係数です。荷重が摩擦力(面に作用する垂直力と摩擦係数の積)を超..
-
製品情報
六角ボルト・ナットの附属書規格(旧JIS)と本体規格(新JIS)の違いと現状 ―なぜ今も現場で混乱が起きているのか―
Contents 1.はじめに 2.本体規格と附属書規格とは何か 3.本体規格が推奨される理由 4.では、なぜ今も混乱しているのか? 5.設計・施工で押さえるべき実務ポイント 6.これからどうなるのか? 7.我々ねじ商社の役割 8.まとめ はじめに 「同じM12なのに、工具が合わない」 「図面通りに手配したのに、現場で使えない」 このようなトラブルの背景にあるのが、附属書規格(旧JI..
-
製品情報
構造用アンカーボルトの基本と「ABR/ABM」の違い
〜柱脚・基礎まわりの設計・施工で迷わない選定ガイド〜 建築物の基礎や柱脚に必ず用いられる 構造用アンカーボルト。 設計・施工の現場では「ABM と ABR のどちらを選ぶべきか?」といった疑問がよく出ます。 今回は、JIS規格に基づく両者の違い、特性と使い分けを、 「構造性能」「加工方法」「施工性」「実務での選定ポイント」という視点から解説します。 Contents 1..
-
製品情報
絶縁ボルト・スリーブの必要性と市場動向:設計・施工現場での実務ガイド
配管やフランジ接合部での絶縁ボルトやスリーブの使用は、設計や施工において重要な要素です。これらの部品は、異種金属間の電食の防止や漏電リスクの低減、設備の長寿命化に寄与します。 本記事では、絶縁部品の必要性、使用シーン、市場における製品群を整理し、設計士や施工管理者の皆様に有益な情報を提供します。 Contents 1.なぜ絶縁ボルト・スリーブが必要なのか? 2.どのようなシーンで使用..
-
製品情報
高耐食性で注目される「SGめっき®」とは?公共採用が進む新しい表面処理技術
Contents 建設現場で進むめっき仕様の変化 SGめっきとは?その構造と特長 なぜ今、SGめっきが選ばれるのか? 溶融亜鉛めっきとの違いを比較 採用事例と設計指針 ねじの嵌合性に優れるKSGめっきとは 第一ボールトの対応と今後の展望 建設現場で進むめっき仕様の変化 建設現場で使用されるボルトや金物には、長期間にわたって安定した耐食性能が求められます。従来、その代表格として広く使用されてきたのが..
-
製品情報
高力ボルトとは?|建設現場で使われる理由と選定ポイント
Contents 1.高力ボルトとは何か? 2.建設現場で高力ボルトが使われる理由 3.高力ボルトの種類とその違い 4.高力ボルト選定のポイント 5.現場での施工時の注意点 6.第一ボールトの高力ボルトへの取り組み 7.まとめ 建設現場で鉄骨構造の要ともいえる部品の一つが「高力ボルト」です。ボルトと聞くと小さな部品に見えますが、実はその性能や選定によって構造物の安全性や施工効率が大きく左右されます..
-
製品情報
スーパーエンジニアリングプラスチック「PEEK」で作られた特殊ねじ
ー 金属ねじでは対応できない現場課題をどう解決するか ー 設計や施工に携わる中で、「本当は金属ねじを使いたくないが、代替手段がない」そんな場面に直面したことはないでしょうか。腐食環境、電食、軽量化、非磁性、薬品耐性、絶縁性…。 要求性能が高度化するにつれ、金属ねじが必ずしも最適解にならないケースは確実に増えています。そこで近年注目されているのが、スーパーエンジニアリングプラスチック製の特殊ねじ。中..
-
ねじのトラブル対策Q&A
第3回|ねじの強さと剛性
Q1.ねじの「強さ」とは、何を指しているのですか?(強度区分10.9を追加) 強さは主に「破断しにくさ」です。代表例として強度区分10.9は、高強度ボルトでよく使われ、引張強さが高いグレードです。ただし強い=万能ではなく、使い方と締結条件が前提になります。 Q2.「ねじの剛性」とは何が違うのでしょうか?(式で補足) 剛性は「伸びにくさ」で、材料のヤング率Eと形状で決まります。基本は k(剛性)=A..
-
ねじのトラブル対策Q&A
第2回|ねじの材料
Q1.ねじには、どのような材料が使われているのですか? 一般的には、鉄鋼材料が最も多く使われていますが、用途に応じてステンレス鋼、アルミ、真鍮、チタン合金なども選ばれます。材料ごとに強度や重さ、耐食性や剛性が異なるため、使用環境に合わせた選定が重要です。 Q2.材料が違うと、ねじの強さはどのように変わりますか? ねじの強さは、材料の引張強さだけでなく、ヤング率の違いによっても締め付け時の伸び方や軸..
-
ねじのトラブル対策Q&A
第1回|ねじの基本
Q1.ねじ山の形状に、三角形や台形があるのはなぜですか? ねじは「何を目的に使うか」で形が変わります。締結用のねじは、ゆるみにくさを重視した三角形が基本です。一方、力を伝える送りねじなどでは、効率のよい台形ねじが使われます。見た目ではなく、役割に合わせて形が選ばれています。 Q2.2条ねじや3条ねじは、普通のねじと何が違うのですか? 普通のねじ(1条ねじ)は、ねじのピッチとリード(1回転で進む距離..
- 六角ボルト・ナットの附属書規格(旧JIS)と本体規格(新JIS)の違いと現状 ―なぜ今も現場で混乱が起きているのか―
- 構造用アンカーボルトの基本と「ABR/ABM」の違い
- 絶縁ボルト・スリーブの必要性と市場動向:設計・施工現場での実務ガイド
- 高耐食性で注目される「SGめっき®」とは?公共採用が進む新しい表面処理技術
- 高力ボルトとは?|建設現場で使われる理由と選定ポイント
- スーパーエンジニアリングプラスチック「PEEK」で作られた特殊ねじ
- 超高力ボルト(スーパーハイテンションボルト)の動向と活用例
- 次世代のボルト締結が現場を変える|ハック高力ワンサイドボルトとは?
- 【現場レポ】締結のミスを「見える化」!鳶職人の相棒「ボルトライン」とは?