ねじのトラブル対策Q&A
第1回|ねじの基本
Q1.ねじ山の形状に、三角形や台形があるのはなぜですか?
ねじは「何を目的に使うか」で形が変わります。締結用のねじは、ゆるみにくさを重視した三角形が基本です。一方、力を伝える送りねじなどでは、効率のよい台形ねじが使われます。見た目ではなく、役割に合わせて形が選ばれています。
Q2.2条ねじや3条ねじは、普通のねじと何が違うのですか?
普通のねじ(1条ねじ)は、ねじのピッチとリード(1回転で進む距離)が等しいですが、多条ねじは、1回転で進む距離が大きくなるのが特徴です。そのため、素早く動かしたい部分や、日用品のキャップふたなど開閉操作を重視する用途で使われます。
Q3.細目ねじは、並目ねじよりゆるみにくいのですか?
細目ねじはらせんの角度が小さいので、ゆるみにくい傾向があります。ただし、ねじ山の高さが低いために、強度面では不利になる場合もあります。そのため、万能ではありません。使用条件に応じて、並目と細目を使い分けることが大切です。
Q4.ねじを切ると、丸棒より強度はどのくらい下がりますか?
ねじを切ると、断面は丸棒より小さくなります。その評価には「有効断面積」という考え方が使われます。見た目の太さではなく、力を受け持つ断面で強度を考えることが、設計では重要です。
Q5.ナットやボルトの座面の面積は、なぜ重要なのですか?
座面の面積は、締結力をどれだけ分散できるかに関係します。座面面積が小さいと,座面の陥没が問題となることがあり,軸力が安定しない原因になります。締結はねじ部だけでなく、座面まで含めて考える必要があります。
第一ボールト(仲介人)からの一言(例)
私たちのもとには、「図面上は問題ないのに、なぜかトラブルが出る」という相談がよく寄せられます。多くの場合、ねじそのものではなく、使われ方や前提条件の共有不足が原因です。まずは「どんな条件で使われているか」を整理することが、解決への近道になります。
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